『あしたのジョー』“二度目”の実写映画化!

 高森朝雄(梶原一騎)原作・ちばてつや作画のコミックス『あしたのジョー』が40周年を迎えたことを契機に、メモリアルプロジェクトとして、東宝系列にて実写版『あしたのジョー』の制作が決定し、2011年春の公開が予定されている。
(以下引用)
 主演のジョー役には『クロサギ』で注目を集めた山下智久、ライバルの力石徹役には伊勢谷友介が配役される。
 ジャニーズの起用によって実写化するジョーと、ファンによる葬儀まで行われたほどの人気を誇る力石役を務める伊勢谷の肉体改造と意気込みが報じられ、今春の映画・芸能トピックスを沸かせた。
 だがしかし一つ気になっていることがある。プレスリリースや解説、報道などに目を通すと「満を持しての実写映画化」のような印象を受けるが、実は同コミックスは過去にも実写映画化はされているのだ。

 公開年度は1970年、配給・日活、監督・長谷部安春、キャストは矢吹ジョー=石橋正次、力石徹=亀石征一郎といった面々である。1971年には同じく石橋&亀石コンビにて、舞台公演もされており、この『実写版・ジョー』の当時の好評ぶりが伺える。また、歌手としても絶大な人気を誇った石橋は、同作において主題歌も担当している。
 70年代のコミックス原作のアニメ化作品を実写制作したタイトルは『ルパン三世念力珍作戦』(1974年・東宝)や高倉健主演の『ゴルゴ13』(1973年・東映)等の怪作をはじめ、いずれも見どころ満載で必見のタイトルばかりであるが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(1977年・東映)などは、決してセールス的に不振だったわけではないのだが、現在は再放送・パッケージ化の機会もなく、完全なお蔵入り状態である。

 70年『実写版・ジョー』も、未だDVDパッケージ化されておらず、CSでの日本映画専門チャンネルにてようやくの再放送となった。
昭和の若者の姿と時代の空気感を見事描いた良作であり、新作劇場版『あしたのジョー』の公開に伴って、DVDリリースされることを願う一本である。
(引用元:リアルライブ)

●『あしたのジョー』40周年記念サイト
http://www.aj40.net/

●東宝映画『あしたのジョー』公式サイト
http://www.ashitano-joe.com/