損害賠償金額がなんと5400万円! ジャニーズ本裁判で出版社に支払い命令

ジャニーズ『嵐』などの非公認本を出してきたA出版社が、パブリシティー権侵害で嵐のメンバーらに訴えられ、一審裁判で敗訴したことが波紋を広げている。

(以下引用)
 A社が訴えられたのは、'09年のこと。一審判決が出るまで3年もかかったが、判決で5400万円の支払いを命じられた。
 「A社は、熱狂的な人気グループの本を軸に出版してきたことで業界では有名。一審では、一連の人気グループ本においては写真を使ったスペースが主で、従が文章とされ、著作権違反を指摘された。同時に販売差し止め、在庫破棄も命じられました」(司法界事情通)

 出版関係者が注視しているのは、5400万円という高額な賠償金である。
 「たしかに高過ぎます。高額になったのは、名誉毀損裁判が先にあったから。そこで1000万円前後の賠償額という判決が出て関係者を驚かせた。そして今回、パブリシティー権侵害で5000万円の支払い命令。アイドル本がらみでこの賠償額は前例がありません。誰もが目を丸くしています」(前出・司法界事情通)

 A社の推定年商は1億円台の半ばから2億円程度とみられる。
 「社長はスポンサーもなく自分一人で会社をおこした。社員も5~6名の典型的な小出版社です。資金繰りの面からいって、手堅く売れる本ということで『嵐』本などを出したのでしょう」(出版関係者)

 ただ、いくら財務内容が優良でも、これだけの大金を即、用意するのは至難のワザといえよう。控訴の可能性はかなり高い。
 裁判結果からいって、今後はジャニーズなどの人気グループ本を出すところはないだろう。
 「出版社側が、多額の損害賠償というリスクを恐れていますからね。芸能プロの団体・音事協でも、非公認タレント本には無茶苦茶うるさくなっている。そうした背景が、一部のゲリラ出版社の経営を苦しめているのです」(出版界事情通)
(引用元:週刊実話)