グーグル、ユーザーに仮想世界を無償提供

グーグルが発表した無償サービスでは、ユーザーが擬似空間を創造し、ネット上で自分の分身として操作できる、カスタマイズ可能なキャラクターである「アバター」としてそうした仮想ルームを訪れることを実現する。

既存の仮想世界に関する批判の1つは、それが個別サービスであり、ユーザーがサービス間を自由に行き来できない点。グーグルのサービス「Lively(ライブリー)」では、ユーザーにウェブサイトやブログ(日記風の簡易型ホームページ)に組み込むことができる仮想の部屋を作らせることでこの課題に対応する。

こうした擬似空間の訪問者がグーグル傘下の動画投稿・配信サイト、ユーチューブといった別のサイトの動画などのコンテンツ(情報の内容)を視聴することも可能。こうした特徴は他のサービスでは一般的にみられるものではない。

ただ、他のサービスと同様、ユーザーはインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)に加えて専用ソフトウエアをダウンロードし、インストール必要がある。また、パソコンにはグーグルが「適切」とする、容量32メガバイト以上のビデオカードが必要。ライブリーで作った仮想空間とアバターは、ウェブページに備わっているパーツのように他のユーザーや企業が運営するサーバーに保存されるのではなく、グーグルのサーバーシステムに保存される。
(引用元:WSJ)

Livelyベータ版(英文)
http://www.lively.com/
Google公式ブログの該当記事(英文、動画あり)
http://googleblog.blogspot.com/2008/07/be-who-you-want-on-web-pages-you-visit.html