2008年上半期最大の注目映画といえば、やはり「花より男子ファイナル」。
平均視聴率21.7％を記録した超人気ドラマの映画化とあって、観客の度肝をぬく演出が多数盛り込まれている。道明寺家の母親約を演じる加賀まりこが松本潤と井上真央の結納シーンで身につけた衣装とアクセサリーだけで、総額３億円以上だという。また、ロケ地も、香港、ロサンゼルス、ラスベガスなど、世界横断、約２万キロを駆け抜けたという仰天スケール。テレビドラマとして数々の記録を塗り変えてきた「花より男子」シリーズは、映画界をも席巻する？
累計5800万部といという驚異的な数字を記録している人気少女マンが「花より男子」を原作に、05年からTBS系の連続ドラマ化され、大ヒット。パート１は、平均視聴率19.7％、07年から放送のパート２は、それを上回り、平均視聴率21.7％をマーク。
「花より男子」のDVDも爆発的に売れまくり、パート２のセットは、国内ドラマで過去最高の６万2500セットを出荷。また番組HPは、放送後もアクセスを伸ばしつづけ、TBS過去最高の４億PVを記録している。このような伝説的な人気ドラマの映画化とあって、製作サイドも、特別に力を注いでるらしい。
ストーリーは映画のためにオリジナルで書き下ろされた。パート２から４年後の設定。松本潤（道明寺）が、全世界にむけて、井上真央（つくし）との結婚を発表。婚約の証しである推定100億円というティアラ“ビーナスの微笑”をめぐって、物語は展開される。ミステリあり、アクションありのロードムービー。
原作の面白さの一つに、セレブと極貧の超格差愛という設定があるが、今回も、そのセレブ感の演出には惜しげもなく予算を投入している模様。１日のレンタル料約150万円という豪華クルーザーや、一泊130万円のプレジデンシャルスイートルームを借り切って撮影。
ラスベガスの有名ホテルでは「花男」のための特別プログラムの噴水ショーが行われ、その前で撮影。砂漠シーンの撮影は、1962年産のビンテージ車を手配し、現地警察の協力の元、道路を封鎖して敢行されました。驚ろいたことは、「花男」はアメリカでも人気があること。見物客が「道明寺」「つくし」「ありえないっつーの！」などとローマ字で書いたプラカードを持って集まってきたという。
ゴージャスなのはロケ地だけではない。加賀まりこの身につけるジュエリーは、ヨーロッパ王室やアラブの石油王、ハリウッド女優などが顧客に名を連ねる有名店に、加賀本人が訪れて選んだそう。
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結納シーンには、１億６千万円の指輪のほか、総額３億円以上の衣装とアクセサリーを着用。まさに、細部にいたるまで、超セレブな映画。
出演者は、井上真央、松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力のほかに、藤木直人、AKIRA（EXILE）、北大路欣也など
（引用元：日経エンタテイメント）
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製作は東宝・TBS。ドラマではフジテレビに完敗しているだけに、この映画を記録的なヒット作にすることで、TBSの存在感を示したいところ。「日経エンタテイメント」が1000人を対象に“４月から夏にかけて公開される映画で見たい作品”についてアンケート調査。その結果では、「花男ファイナル」は総合で２位。１０代女性、２０代女性、３０代女性ですべて１位という期待度を示している。ドラマ界で伝説を作り上げた「花より男子」は、映画界でも、記録を塗り変えることができるか。６月２８日公開。
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