今年の4月から日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)のマイルの有効期限や、航空券と交換するために必要なマイルの算定方法が変わる。
航空機を利用したり、クレジットカードを使ったりしてためたマイルの有効期限は、ためた年の翌々年の年末だった。4月からは、ためた月から36カ月後の月末になる。JALもANAも同じように変更される。
ANAは3月末時点、JALは4月1日時点で有効なマイル(06年1月以降にためたマイル)について、新しい期限が適用される。
06年12月にためたマイルは現行ルールでは08年の年末で失効するけれど、新ルールの適用で09年12月末まで有効期限が延びる。
今後は毎月、36カ月前に付いたマイルが失効していく。マイル残高を毎月確認しないと、知らないうちにマイルが減っていた、ということになりかねない。
JALもANAも国内線の特典航空券と交換するには、路線にかかわらず往復で一律1万5000マイル必要だった。が、4月申し込み分からは路線や時期に応じて違うマイルで交換できるようになる。1万5000マイルに達しなくても航空券に交換でききる。
JALは路線を三つの区間に分け、それぞれ1万2000、1万5000、2万という基本マイルを設定。
東京―大阪、大阪―福岡などが、これまでよりも3000マイル少ない1万2000マイルで行ける。
基本マイルよりも少ないマイルで交換できるキャンペーン期間なら、東京―札幌/沖縄の往復が1万1000マイルで済む場合もある。ゴールデンウイークやお盆休み、年末年始などの旅行シーズンには使えないけれど、週末旅行や短期間の里帰りなどに利用できそう。
国際線のキャンペーン期間中なら、例えばソウルはこれまでよりも3000マイル安い1万2000マイル、ハワイは1万マイル安い3万マイルで往復できる。
ANAは、国内線、国際線ともに、区間距離(全旅程の距離)とシーズンに応じて必要なマイルを算定する方式に一本化。一年を「ローシーズン(L)」「レギュラーシーズン(R)」「ハイシーズン(H)」の三つに分け、特典航空券との交換に必要なマイル数をそれぞれ設定している。
往復600マイル以内の路線(東京―大阪など)なら、Lが1万1000マイル、Rが1万2000マイル、Hが1万5000マイルとなる。
遠距離の東京―沖縄の場合、JALは高くても1万5000マイルで往復できるけれど、ANAは2万1000マイルかかる場合もある。
4月からJALは国内線、ANAは国内、国際線とも航空券の利用制限期間をなくし、一年中好きな日に使えるようになる。割り当てられた座席は限られているから、予約が取れるとは限らない。
詳しくは、JAL、ANAのHPで