長瀬、剛力が「3億円事件」真相に迫る

人気グループ「TOKIO」の長瀬智也(34)が、日本最大級の未解決事件「3億円事件」をテーマにしたTBS系連続ドラマ「クロコーチ」(10月スタート、金曜・後10時)で主演することになった。長瀬が演じるのは、ときには不正を働くこともいとわず、凶悪事件の闇を暴こうとする悪徳刑事。ヒロイン・剛力彩芽(20)が演じる新米刑事とタッグを組み、事件の真相に迫っていく。

(以下引用)
 「悪をもって悪を制す」ダーティーヒーロー・長瀬が、実在した未解決事件「3億円事件」の真相に迫る。

 同作はリチャード・ウー氏とコウノコウジ氏の合作で、「週刊漫画ゴラク」に連載中の同名漫画が原作。タイトルにもなっている主人公の悪徳刑事・黒河内を演じる長瀬は「いろいろな可能性があるというか、殻みたいなものがいい具合にはがせる作品になると思うので楽しみ」と意欲。
 悪を暴くためなら、ときには証拠のねつ造や強請(ゆすり)など、自らの手さえ汚すという役どころに「今までにない新しい刑事ドラマを作れる」と早くも自信をみせる。

 1968年12月、白バイ隊員を装った男が現金輸送車から3億円を強奪し、日本中を驚がくさせた3億円事件。「クロコーチ」は、未解決事件そのものが、警察や政財界の有力者たちが保身のために仕組んだ完全犯罪―という仮説を立て、長瀬演じる黒河内とキャリア組の新米刑事・清家(剛力)がコンビを組み、真相に迫っていく大胆なフィクションになっている。

 長瀬は2000年、同事件を扱ったフジテレビ系スペシャルドラマ「三億円事件~20世紀最後の謎~」でもメーンキャストの1人として出演。当時は犯人グループの1人を演じていたが、今回は真犯人を追い詰める立場を演じることになる。

 ヒロインの剛力は、昨夏の同局系連ドラ「ビギナーズ!」で警察学校の生徒役を熱演しており、念願の刑事役に「1年かけて警察官の卵から刑事になれます」と喜びを隠せない。長瀬とは初共演だが「とても優しくとても男らしい雰囲気がある方」とべた褒め。長瀬も「『美女と野獣』じゃないですけど、生きる世界が違う2人が隣に並んでいる面白さを出せたら」。名コンビ誕生なるか。ほかに、香椎由宇(26)、風間杜夫(64)、渡部篤郎(45)らが共演。

 ◆3億円事件 68年12月10日、工場従業員のボーナス約3億円を積んだ現金輸送車から、白バイに乗った警察官を装った何者かに強奪された窃盗事件。当時の3億円は現在の貨幣価値に換算すると十数億円にあたる。金額や手口の周到さに加え3億円を使用した形跡がなかったことからさまざまな波紋を呼んだ。大規模なローラー捜査などを繰り広げたが、75年12月10日に時効が成立。未解決事件となった。
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