1996年に始まった同フェスは、厳しい審美眼を持つプロデューサーが世界各国から作品を厳選することで知られる。演劇は毎年15作品前後が上演され、宮本氏としては02年にミュージカル「太平洋序曲」が招待されて以来。宮本氏は同フェスを「演劇界では『一生に一度は公演したい』と言う方が多い、世界一巨大なショーウインドー」と表現。NY初進出の森田は「舞台に立つのは怖いけど、楽しみのほうが大きい」と喜びをかみしめた。
「金閣寺」は戦中戦後の京都で、吃音(きつおん)と疎外感に悩む寺の徒弟が金閣寺に放火するまでを、青年3人の内面を掘り下げて描く。共演は高岡蒼甫(29)、大東俊介(24)ら。
今年1月末、神奈川芸術劇場のこけら落としで上演された同作をフェスのプロデューサーが鑑賞し、招待が決定。「大胆な演出と役者がいい、とほめられた。森田君の演技に感動した、すばらしい役者だ、と言われた」(宮本氏)という。
宮本氏は森田について「絶対に世界に通用する才能」と太鼓判を押す。「まず自分をまっさらな“無”にしてから、演出家とギリギリのせめぎ合いをする中で、化学反応を起こせる。見事に“持っている”人です」
さらに宮本氏は「日米関係についての比喩(ひゆ)的な部分もある。三島由紀夫の内面性や、日本の戦中戦後の世界観も伝えたい」。森田も「NYで公演できるのは意味があることだと思う。人間と人間がぶつかるときのエネルギーがすごく出ている舞台。そこは絶対に伝わると思う」と自信をのぞかせた。
(引用元:中日スポーツ)
・森田剛「金閣寺」ニューヨーク公演心待ち 日刊スポーツ
・V6・森田、7月NYの芸術招へい デイリースポーツ
・森田剛 亜門舞台「金閣寺」でNY初上陸! スポーツニッポン
・V6森田、三島作品「金閣寺」で世界進出 サンケイスポーツ